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LUCY @star1 2020年9月28日号 インタビュー 日本語訳

「不朽の名曲」1位 LUCY 「ありがたくて意味深い経験。これからも唯一無二の色のLUCYを作っていく」

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LUCYは非凡なバンドだと思います」と、しっかりと主張したメンバーサンヨプ
2020年5月、シングル『Dear』でデビューしたLUCYは2019年JTBCの『SUPERBAND(バンドサバイバルオーディション)』2位を掴み、すでにその実力を認められたバンドだ。バンドではなかなかお目にかかれないバイオリン奏者がおり、歌を歌うドラマーがおり、作詞作曲が直接できるメンバーで構成されている。
これに加えてメンバーウォンサンの編曲実力は、『SUPERBAND』が放送されていた時、バンドCOLDPLAYが自身のSNSで、ウォンサンが編曲したステージに関して直接言及し、賛辞を送ったくらいだ。卓越していて、独創的な音楽とステージで観客を惹きつける準備は、とっくに終わっているということだ。一例として去る26日、錚々たる実力者達だけが出演するというKBS2の『不朽の名曲』では、初出演で先輩歌手達を全て押しのけ、優勝するという底力を見せたりもした。さらに(原曲歌手の)キム・ワンソンが、曲を提供してもらいたいと直接連絡先を教えてもらうなどとは、見込みのある木を歌謡界の大先輩が双葉の頃から見分けてくれたということだ(諺:見込みのある木は双葉の頃から見分けがつく = 栴檀は双葉より芳し)。くたびれがちな昨今、夢と目標を失わず、駆け抜けていくことを歌う『ジョギング』でミニアルバム活動をちょうど終えたLUCY。多くの人にいつでもエナジーを与えたいと話すLUCYが、ラテン語で「光」を表すグループ名のように、キラキラに作られていく未来が待ち遠しい。

 

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Q. 『不朽の名曲』で1位になりました。感想をお伺いしたいのですが。

 

ウォンサン
『不朽の名曲』に出演したということだけでも優勝した感じでしたね。本当に錚々たる先輩方の間で、お見せすることになったわけですから。同じ会場で公演をするということ自体が本当に感動だったんですよ。また競争相手にもかかわらず、僕らをずっと応援してくださったので、本当に大きな力になりましたね。実は競演が始まってすぐ落ちると思っていたんです。一番目でAli先輩が出られた時、本当に鳥肌が立ったんですよ。キム・ギョンホ先輩との対決でも、運良く勝機を掴むことになったんですが、実はギョンホ先輩が譲ってくださったという感じも大きくて。それでもちろん、優勝することになったのもとても嬉しいんですが、良いステージを共にできたということ自体が、とても意味深い経験でしたし、先輩歌手の方々が僕らを知ってくださったということが一番気分がいいですね。

 

Q. LUCYのどのような点が1位になったとお考えですか?

 

イェチャン
まずキム・ワンソン先輩の『仮装舞踏会』自体がとにかく名曲でしたし、プロデューサーであるウォンサンが編曲に力を入れてくれたおかげで、意味深い結果を得られたと思います。ウォンサンが普段、アルバム作業をする時もトレンドを意識しながらも、僕らチームの雰囲気に合わせた編曲を上手くやってのけるんですよ。今回もキム・ワンソン先輩の曲をLUCYならではの雰囲気に上手く昇華させられたというのは、ウォンサンのおかげではないかなと思います。またキム・ワンソン先輩が、歌を作ってもらいたいと僕らの連絡先を聞きに来てくださったりもしたんですよ。本当に忘れられない経験になったと思います。

 

Q. ご本人達のステージ以外で、一番印象深かったステージがありましたら。

 

サンヨプ
ステファニー先輩のステージです。元々バレエをされていたそうで。ステージでお一人でダンスをされていたのですが、何かを醸し出したような感じがして、歌を歌っていらっしゃる間、とても美しかったんですよ。

 

グァンイル
僕は一番目のステージだったAli先輩のステージです。いつも共演の一番目のステージは緊張しながら臨むことになるじゃないですか。それなのにAli先輩は緊張を全然感じさせない、エナジーが溢れたステージを披露なさっていて本当に素敵でした。

 

イェチャン
僕もAli先輩ですね。先輩のステージを大学在学中の学祭期間に見たことがあったんです。今回見たのが二回目なのに、歌が僕の体を取り囲んでるような感じがしたんですよ。見ている間感嘆しながら見るようになりましたね。

 

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Q. 最近新曲『ジョギング』の活動を終えました。まだ『ジョギング』を聴いていない人達に『ジョギング』を必ず聴かなければならない理由を話すとしたら。

 

ウォンサン
夢と目標に向かってひたすらがむしゃらに走っていると、いつの間にか夢と目的が何なのか、忘れることがあるじゃないですか。『ジョギング』は、急いで走る必要はないから、最初に思い描いていた夢と目標を忘れずに、ゆっくり走って行ったらという思いで作りました。たとえ今の状況が良くなくても、状況はすぐに良くなり得ると信じているので。今の状況を念頭に置いて曲を書いたわけではありませんが、大変な時期に、僕らの歌が力になれたらなと思いました。

 

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ベース/チョ・ウォンサン

 

Q. ミニアルバム『PANORAMA』の中で、『ジョギング』以外にオススメしたい、他の歌がありますか?

 

サンヨプ
『Straight Line』をオススメしたいです。一緒に走っていこうという、応援のメッセージを込めていて、今の状況に力になるんじゃないかな。

 

グァンイル
『Enough』という曲を聴いてくださったらと思います。僕が作詞・作曲に参加した曲なんですが、雨がかなり降っていて薄暗い日に、この歌を聴きながら窓の外を見ると、リフレッシュできる感じがする曲です。

 

イェチャン
『Flare』をオススメします。お祭りの雰囲気がする曲なんですが、ここ最近の状況ではお祭りを見に行けないじゃないですか。この歌を聴きながら、自分だけのお祭りを楽しめるたらと、願っています。

 

ウォンサン
秋が急に近づいてきただけに、『Missing Call』がいいんじゃないかな。爽やかな天気に、本当によく合う曲ながらも、『Enough』という曲のように、切なさを担っているシティポップスタイルの曲なんです。スラン先輩がフィーチャリングしてくださった曲で、今の時期に聴いたら本当にいいと思います。

 

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バイオリン/シン・イェチャン

 

Q. 現在の状況では、ファンの方々と直接会えなくて非常に残念だと思います。

 

サンヨプ
デビュー後、ファンの方々と一度も直接エナジーを送りあったことがないんですよ。今回『不朽の名曲』の撮影に行った時、先輩方が「観客の前で公演できなくてすごく残念だろう」と励ましてくださったんですが、実はその時ちょうど(そのことについて)気づいたんだと思います。考えれば考えるほどすごく残念です。最近SNSを通してライブ交流や、ビデオ通話を通したファンミーティングをしているんですが、より多くの場で交流できる方法を探しているところです。

 

イェチャン
『不朽の名曲』を撮影する時、本当に少数の観客の方々がいらっしゃったんですが、それだけでも本当に力になったんですよね。オンラインでお会いしてはいるんですが、多くの方々と一緒だったらもっと良かっただろうに、と仕方なくも考えてしまいますね。

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ドラム/シン・グァンイル

 

Q. (所属事務所)ミスティックストーリーで初めてお目見えするバンドです。負担はないですか?

 

ウォンサン
負担よりも自信がありました。最近バンドを試みる事務所があまりないじゃないですか。それだけに僕たちを信じて応援してくださったという気がして、勇気が得られたんだと思います。

 

Q. プロデューサーであるユン・ジョンシンさんはどのようなアドバイスをしてくださったんですか?

 

ウォンサン
ユン・ジョンシンプロデューサーが『異邦人プロジェクト』で海外を回られながら、SNSに多くの文をあげてくださったんですよ。その文に知らず知らずのうちに影響を受けていたからなのか、プロデューサーが共感してくださるだけの歌詞が多かったんです。だからなのか、プロデューサーが『PANORAMA』に収録された曲の歌詞をご覧になって、「お前らより年上の人が書いた歌詞みたいだ」とおっしゃって、大人びた歌詞に関して褒めてくださいました。

 

Q. ウォンサンさんの場合、プロデュースまでされていますよね。曲作りに対する負担はありませんか?

 

ウォンサン
楽しくやっています。ファンの方々に良い音楽をお聞かせしなければならないという負担はありませんと言ったら嘘になりますね。でも今は準備してある曲もあって、すでに発表されたアルバムを通して多くのことを経たじゃないですか。それで、もうどうやって作業していかなければならないのか、アウトラインがそこそこ掴めた感じがして、今は楽しみながらできるようになったと思います。

 

Q. 楽器の演奏実力が皆さん高いですね。特にグァンイルさんの場合、元々ベースを弾いていて『SUPERBAND』の時からドラムを受け持つメンバーになりましたが、ベースに対する名残惜しさはありませんか? 

 

グァンイル
LUCY内でベースに対しての名残惜しさは全然ないです。なぜなら僕はウォンサン兄さんがどうやってベースを弾くかを、昔から見てきましたが、ウォンサン兄さんのベースは韓国で片手で数えられるほどだと思っているんですよ。それで今はドラマーとして忠実でいることが自分に合っていると思っています。

 

Q. LUCYが考えるLUCYの最大の魅力は何でしょうか?

 

ウォンサン
LUCYは音楽を通じてリスナーの方々に「童心」というメッセージをずっと投げかけているんです。童心を思い起こさせることができるLUCYメンバーの明るいエネジーや、清涼感のある音楽が一番魅力的だと思います。

 

サンヨプ
僕はLUCYが非凡なバンドだと思っているんです。バイオリン奏者がいて、ドラマーが歌を歌って、直接作詞作曲に参加するバンドなんてありふれていないじゃないですか。メンバーそれぞれが独特で特別な点が多く、他のバンドとは差別化できると思います。

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ボーカル/チェ・サンヨプ

 

Q. これから出演してみたい番組がありますか?

 

イェチャン
JTBCの『Begin Again』に出てみたいです。僕は元々路上ライブをしながら知られていったんですが、その当時の感性を思い出しながら上手くやってみたいと思いました。

 

サンヨプ
KBS2の『ユ・ヒヨルのスケッチブック』です。幼い頃から必ず出たい番組だったので、出演することになったら本当に嬉しいと思います。

 

グァンイル
僕はちょっと変に聞こえるかもしれないんですが、SBSの『ジャングルの法則』にぜひ出演してみたいです。ペルーに住んでいた時、(韓国の)テレビが本当に見たかったんですが、いつも『ジャングルの法則』だけ放送されていたんですよ。僕がDIYのように何かを作ることが本当に好きで、番組を見ることもすごく面白かったし、その時からぜひ出演してみたかったです。

 

ウォンサン
tvNの『新西遊記』のような面白いバラエティ番組に出演してみたいです。僕はナ・ヨンソクプロデューサーを本当に尊敬しているんです。ハハ。機会があったらぜひ出演してみたいです。


Q. LUCYとしてどんな歌手になりたいですか?

 

サンヨプ
何の情報もなしに曲を聴いた時、「あ、これLUCYの音楽だね!」と言われるくらい、独創的で差別化されたバンドになりたいです。

 

イェチャン
みなさんが僕らの音楽を聴いた時、楽しくて大切な瞬間を思い出してもらえるような歌手になりたいです。

 

グァンイル
僕はどんな時も、どんな状況でも常に感謝できる歌手になりたいです。

 

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意訳あり

 

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