おさびし山の天文台

韓国のバンドを紹介

LUCY ローリングストーンコリア インタビュー(2021年) 日本語訳

1.こんにちは、LUCY!お会いできて光栄です。ローリングストーンコリアとのインタビューに応じてくださり、感謝いたします。本格的なインタビューに先立ち、まずローリングストーンコリアの読者の方々に、ご挨拶をお願い申し上げます。

 

LUCY 初めまして!僕達はバンドLUCYです。韓国でお会いできることになり、光栄です。

2. 5番目のシングル『동문서답(東問西答)』でカムバックされましたね。今回の曲にもLUCYらではの清涼で爽やかな感じがいっぱい込められていて、季節感が思う存分感じられるかと思います。この曲を作業していた当時、思い出すエピソードはありますか?

 

ウォンサン 『동문서답(東問西答)』はこれまで発表してきた曲に比べ、独創的だと思ったので、作業する時、僕達は「ここまでしてもいいかな?」と絶えず質問し合っていました。僕達がインスタグラムのライブ放送でたびたび、「こんなジャンルをしたらどうかな」と、ファンの方々に聞いてみたところ、「何をしてもいい」とおっしゃってくださって、ファンの方々の言葉を信じて、押し通すことになりました(笑)。

イェチャン 去る(2021年)6月に初の単独コンサートで『동문서답(東問西答)』を初めて聴いてもらったんですが、「早く音源がでたらいいな」というコメントをたくさん見かけたんですよ。それで、早速持ってきました。

サンヨプ 普段から好きなジャンルだからか、一番早くレコーディングが終わった曲です。

グァンイル 曲のテンポが本当に速くて、この歌を練習しようと思ったら、長いため息が出たりもしました(笑)。

 

3. 今回の新曲『동문서답(東問西答)』では速いテンポの中にも、各々のカラーが込められたリズミカカルなプレイが一際目立ちますね。好きな人の気持ちが自分と同じだということを願う、切ないながらも可愛らしい歌詞も印象的でした。新曲を準備するにあたって、メンバー全員が作曲・編曲過程に携われましたね。一番気を遣った部分はどんな点でしょうか。

 

ウォンサン この曲は歌詞より先にタイトルが決まったんです。デモバージョンを保存する時、僕は必ず副タイトルを書く方なんですが、何か突拍子もなく、 LUCYらしい感じで『동문서답』が思いついたんです。タイトルは決めておいて、メロディに合わせて歌詞を書いたんですが、相手に押し付けがましくなく、可愛く純粋に話しかける感じを込めたかったですね。

イェチャン 今回の曲では速度を出すベンディング技法の練習をたくさんしました。ヴァイオリンではあまり使わないテクニックなんですが、とにかく速いテンポの歌なので、その部分に気を遣いましたね。

サンヨプ テンポが速いので息つく区間があまりなくて、この歌を歌う時は有酸素運動している気分と言いますか(笑)。歌と同じく、ギターの演奏もしなければならないので、ギタープレイにも気を遣いました。

グァンイル 僕達だけで『동문서답』を練習する時は、ボーカルは有酸素運動、楽器はリズムゲームしているみたいだって話しています。僕はドラムセクションの練習をたくさんしました。

 

4. 去る6月、 LUCYの皆さんは初の単独コンサートを開催されましたね。ファンの方々に間近でお会いして直接演奏する時間は、特別だったんじゃないかと思うのですが、コンサートで一番記記憶に残っている瞬間や、観客の方々を前にして、より特別に感じられた歌や演奏があったのか気になります。

 

ウォンサン オープニングのイントロです。初めに登場する時、全身に戦慄が走って、観客と通じ合う感じがしました。

イェチャン ファンの方々の投票を受けて、アコースティックで飾ったステージが記憶に残っています。大きいステージで、久しぶりにバスキンをしているような感じがして本当に良かったです。

サンヨプ 僕はイントロが終わって、1曲目に歌った『개화(Flowering)』が思い浮かびますね。マイクで多くの人々に声を聴いてもらうというのが、実感が湧かなかったのもありますし。それからコンサート直前に、僕達が(掛け声の代わりに)拍手での応援方法の動画をアップしたんですが、多くの方が真似してくださってありがたかったです。今回のコンサートを通して「僕達がどんな挑戦をしても、観客の方々に受け入れられるだろうな」という期待が生まれました。

グァンイル 僕はやっぱり最後のステージの『Flare』です。観客の方々が楽しんでくださっている姿が表情に表れていて、コンサートでこの『Flare』ほど、光を放つ瞬間はないと思います。

 

5.今現在のバンドLUCYが存在するまで、お互いに多くの音楽を共有し、各々の多様な部分を分かち合ったからこそ、一層が強くなり、確固たるチームワークが築けたと思います。では、今隣にいるメンバーに、一つのチームとして出会った日を覚えていますか?ともすればその日 が、お互いに音楽活動の仲間として初めて一緒になった日だと思うのですが、皆さんそれぞれ、その時の第一印象はどうでしたか?また、お互いの反応はどうでしたか?

 

イェチャン 「SUPERBAND」第3ラウンドの時、グァンイルに初めて会ったんですが、歌も楽器もすごく上手くて、かなり頼っていましたね。その次のラウンドの時はウォンサンに出会って、この子からは音楽的に学ぶ点が多いと思いました。ヴァイオリンはバンドにおいては実用的な楽器ではないので、このような部分をメンバー達が上手く補完してくれました。サンヨプは「SUPERBAND」以前に、広告音楽のレコーディングで初めて会ったんですが、サンヨプは覚えてないっていうんですよ(笑)。

ウォンサン イェチャンヒョングァンイルに初めて会った時、運命の赤い糸みたいだと思いました。中高生の時、何も考えずにただ笑ってふざけてたみたいなのを久しぶりに感じたんですよ。「あ、この人たち、俺と同じなんだな」と。途中で合流したサンヨプヒョンは。僕が直接(京畿道)イルサンに行って会ったんですが、初めは神経質な人だと思ってたのに、話してみたら「あ、この人も俺達と同類なんだ」ということに気づきました(笑)。メンバーを理想的な形で見つけたようで誇らしいですね。

グァンイル サンヨプヒョンの第一印象は「SUPERBAND」のオーディションに初めて合格して、同じ階にサンヨプヒョンがいたんですが、変人みたいでした。イェチャンヒョンの第一印象はじっとしていられない人。ウォンサンヒョンの第一印象はどんな性格なのかよくわからないけど、ベースが上手い人でした。

サンヨプ イェチャンヒョングァンイルが話した初めての出会いが、僕はあんまり覚えていないんです(笑)。ウォンサンはイルサンに直接来てくれて覚えているんですが、今時で外向的だし、僕とは違う部類の人だと思っていました。でもみんなすごく優しいです。

 

6. 多くの時間をメンバー達との練習で過ごしているかと思うのですが。とりわけセッションがうまくいかない日はどうされていますか?

 

ウォンサン 毎回セッションがうまく行かないですね(笑)。でも最後まですると、結果的にうまくいって、いつも終わりが見えます。作業室でも同じですね。作業がうまく行かない時も、ずっと作業室にいるんです。そうすると、一日以内に絶対曲が仕上がるんです。

 

7, デビュー後、短期間でたゆまず多くのアルバムを作り出し、新しい記録を打ち出していらっしゃいますが、これから新たに聴かせてくれるLUCYの音楽がさらに楽しみになりました。今後LUCYが曲に込めたい感情やストーリー、または挑戦してみたいコンセプトがありますか?

 

 ウォンサン これまでの1年半の間、挑戦したい曲は全てやってみました。これからは今まで出した歌の共通部分を探して、LUCYのカラーが合っているのかを探す地点に来たと思います。それを探索しているところです。

サンヨプ 怪しくてあくどい雰囲気はどう?

ウォンサン 参考にします。

 

8. 様々な作業を通して、それぞれがより素晴らしいアーティストとして成長なさっていますが、音楽的にだとか、内面的にだとか、自分自身「うまくやったな」と言いたい部分はどんなことですか?

 

サンヨプ 常に最善を尽くしているので、後悔はないと思います。

イェチャン 僕も似ているんですが、「今のようにさえすればいい」と思っています。

ウォンサン 僕は常に至らない部分があると思っています。振り返ってみると、「あの時はこうすればよかったのに…」と思うんですが、それだけ成長しているので、そう感じるんでしょうね。

グァンイル 元々ベースを弾いていて「SUPERBAND」でドラムを始めたにしては、上手くやっているんじゃないかなと思います(笑)。

 

9. これからリスナーの方々に様々な姿を見せていくだろうLUCYの皆さんは、どんなアーティストとして、記憶してもらいたいですか?

 

イェチャン 感動を与えられるバンドになりたいです。

サンヨプ 輝くアーティストになりたいです。

ウォンサン 気楽で接しやすいバンドでもあり、韓国の音楽の一線を画すバンドになりたいです。

グァンイル 音楽としても、他のことにおいても、多くの方々にとってのハッピーウィルスになりたいです。

 

10. 今までローリングストーンコリアとの長いインタビューに応じてくださって本当にありがとうございました。LUCYの皆さんについて、様々なことを知れた時間でしたが、これから LUCYの皆さんの素敵な活動、私たちローリングストーンコリアも期待していますし、応援しています。ありがとうございました!

 

 

-----------------------------------------------------------------------------------------

意訳あります。

元記事はこちら

インタビュー動画日本語字幕はこちらです